日本では今年2月、ある言葉がマジシャン界隈を駆け巡った。
その名もレクチャーラッシュ。
海外からジョン・カーニー、ヨーキム・ソルバーグ、ポール・ガードナー、ルーカス、トム・ストーン、ポール・ウィルソンらが来日レクチャーを敢行することが次々と発表されたからだ。その後もリチャード・ターナーやダン&デイブの来日が決まり、「なぜ今?」という疑問とともにSNS上では歓喜に満ちていた。
とはいえ、結局、こうした大物?マジシャンも一部(特に私)から見れば、「誰?」っていう感覚が拭えない。なぜなら、日本ではこれといって知られた本やDVDが出ていないからだ。
果たして、これは今年のマジック業界を賑わせたニュースといえるのか。情報に敏感な人間が見れば、様々な偶然が1つの事実として垣間見える。一方、情弱な人間は奇跡かただの偶然にしか映らない。
それでも、そうした情報をかき集めると、2017年1月~6月末の上半期だけでも、それはそれはたくさんのことがあった。
以下では、「国内外で起きたマジック業界の上半期ニュース」と題し、大きなものから小さなニュースまで月ごとに整理してみた。ラストでは、今後起きるかもしれない気になるニュースもいくつか取り上げている。
これらの判断基準は完全に私の独断によるものだが、あなたはいくつ知ってるかな?
【1月】
1日▼無料で読めるマジック雑誌「Vanish Magic Magazine」が隔月誌から月刊誌へ移行
⇒ 関連記事:今すぐダウンロード!無料で読めるマジック雑誌「VANISH」
17日▼CIA、ユリ・ゲラーの超能力を認めていた 機密文書をオンライン上に公開 | ライブドアニュース
1月17日、CIAは機密解除されていた1300万ページの文書をインターネット上に公開。その中には1973年に行われたユリ・ゲラーの透視実験が含まれており、文書には「ユリ・ゲラーは透視実験に成功した。彼は超能力があることを明確に示したと考えている」と結論づけられていた。
このニュースの2ヶ月後、懐疑論を説くサイト「超常現象を暴く」の中で、公開された文書を用いるなどして当時の実験内容を詳細に解説。メディア各社が揃って流布していた誤解を紐解き、透視実験の真実を明らかにしている。
⇒ CIAが公表したユリ・ゲラーの実験文書の真相 | 超常現象を暴く
【2月】
5日▼海外の手品掲示板「The Magic Cafe」にて、今年のトリックオブザイヤー及びブックオブザイヤーが決定
今年のトリック・オブ・ザ・イヤーでは、史上初のスマホアプリが選出された。これも時代なのかとも思うが、デビッド・ブレインが昨年放送された特番で取り入れたことも要因になっているのかもしれない。
同時開催となったブック・オブ・ザ・イヤーでは、ショップにすら卸されていない謎の300ドルもするハードカバー本「The Jerx Volume One」が圧倒的得票数をもって選出された。
なぜ300ドルもする本を皆こぞって買ったのか?一体何が書かれているのか?
その詳細については、新たに加筆修正を加えた以下の記事を参考してほしい。
⇒関連記事:【速報】2016年度 The Magic Cafe版トリック・オブ・ザ・イヤー が発表!
14日▼野島伸幸のマジックショップ「マジオン」が国内初となるアプリが公開され、本格始動の片鱗を見せる
iOS (iTunes)
https://itunes.apple.com/jp/app/id1205261318
Android (Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.appcapsule.ac2900259001
昨年8月に始動した「週刊マジオン」はマジッククリエイターの野島伸幸が新作・未発表作品を週1ペースで配信する新サービスのこと。しかも、月額2000円(税別)の低価格で、毎月4つのマジックを映像とともに学ぶことができる。
その後、後を追う形でリニューアルしたオンラインの同名マジックショップ「マジオン(MAJION)」はそれまで自身の過去作を取り扱っていたが、3月からは堀木智也のレクチャーノート「Coinlang.」や戸崎拓也の「Hacoco」など仕入れ販売を行うようになる。その後も谷口武プロデュースによるアルスバックとタイアップを組んだ作品を発表したり、ついには、ねすもあ(@NesmorNesmor)のレクチャーを主催するまでに。
月単位で変化をみせるマジオン。今後、どのようなサプライズが待ち受けているのだろうか。
▼ストリーミングサービス各所で「マジック」をテーマにしたドキュメンタリー映画が配信される
2月中旬、ストリーミングサービス「Netflix」にて、4人のプロマジシャンの姿を追ったドキュメンタリー映画「マジシャン:摩訶不思議な世界」(日本語字幕)が配信された。
⇒関連記事:【感想】マジシャン:摩訶不思議な世界(ネットフリックス)
そして、偶然にもそれと同時期に「Amazonプライムビデオ」にて、マジシャンが作ったマジシャンのドキュメンタリー映画「Our Magic」が配信された。内容は国内外を含む31人のそうそうたる業界人たちがマジックの本質やその舞台裏を紐解いていくというもの。
(ただし、こちらは日本語字幕はおろか、英語字幕も吹替も何もないので注意)
一昨年には、スクリプトマヌーヴァが本編の予告編動画に日本語字幕を付け、YouTube上に公開していた。
Our Magic Trailer 日本語字幕 | YouTube
【3月】
6日▼「TrueAct2017」クラウドファンディングにて160万の支援を受け、無事開催決定! | Peatix
こちらは世界各地の第一線で活躍するパフォーマーを集め、日本で公演を行いたいという目的から始まったプロジェクト。元々は2015年から同公演自体は行われていたのだが、海外パフォーマーの渡航費捻出としてクラウドファンディングを起こったところ、目標金額40万円に対して400%超えの164万9784円が集まる結果となり、関心度の高さを見せつけた。
10日▼クリス・エンジェルが脱出術のパフォーマンスの最中に気絶し、救急搬送
ラスベガスのルクソールホテルで定例公演中のイリュージョニスト、クリス・エンジェル(49歳)がStraight Jacket Escape(拘束衣を着て逆さ吊りの状態から脱出するパフォーマンス)の最中に気絶し、一時中止となる騒ぎがあった。
その後、病院に救急搬送されるも、翌日にはステージに復帰。
一部報道では、実際には医師からもう1泊の入院を命じられていたものの、もう一度完璧にやらないと気が済まなかった上、わざわざ泊りがけで見に来る客を裏切れなかったという。
それもあってか、翌朝に控えていた小児がんを支援する慈善団体のイベントはキャンセルされた。それでも、別の代表者によって予定通り10万ドルの寄付を行われたと伝えられている。
なお、彼いわく今回のパフォーマンスは10代のころから続けており、今でも年に数百回はこなしていて、気を失ったのは今回が初めてとのこと。
11日▼リチャード・ターナーのドキュメンタリー映画「Dealt」がついに公開
盲目のカーディシャン、リチャード・ターナーの半生を追った待望のドキュメンタリー映画「Dealt」が映画祭各所でプレミアム上映された。
元々は2014年にスクリプトマヌーヴァが日本語字幕付きの予告編を公開したことで、多くの人がそのまま既に公開されたものとばかり思っていたかもしれない。
速報!来年公開予定のマジック・ドキュメンタリー | scriptmaneuver
http://www.script-m.jp/blog/?p=115
ところが、当初予定されていた2015年1月公開もその後に公開日が幾度となく延期され、一時はマジック界によくある出る出る詐欺かと思ったほど(笑)
いくつかの映画祭で上映されるやいなや、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭2017(SXSW)やダラス国際映画祭2017において、それぞれドキュメンタリー部門の観客賞を受賞した。
今回の評価を受けて、こちらもいずれ既存のストリーミングサービスで配信されることをただひたすら願うばかりだ。
25日▼『子どもと一緒に家族で楽しめる体験型マジックショー MAGIA 大阪<マギアオオサカ>』が2017年3月25日、大阪梅田にOPEN!| 産経ニュース
中国・四国地方を中心に8店舗を抱える日本最大級のマジックバー「手品家」が昨年11月にクラウドファンディングを行った。日頃、マジックを楽しめる場所は大人の遊び場たるマジックバーほどしかなく、親子で楽しめる空間が中々ない。
そこで、子どもと一緒に楽しめる日本初の常設&体験型のマジック専用シアター「MAGIA Osaka」としてリニューアルオープンするため、このほど出資を募った。すると、なんと開始30分で目標金額100万円を突破し、最終的に192万9500円を集め、今回無事オープンとなった。
【4月】
2日▼マジックキャッスルにて、今年の「マジシャンズオブザイヤー」を含む各賞を発表
4月8日の夜、フェニックスデックの製造で知られるドイツのメーカー「Card Shark」の倉庫で火災が発生した。奇跡的に死傷者は一人もいなかったものの、倉庫ではデック類やDVDを保管していた以外に、工場として生産も兼ねていたため、そうした製造機材がほろとも被害に遭い、経営に大きな打撃を与えた。
この事件を受けて、同社では今後の復旧支援として各種商品券を用意し、資金援助を求めた。すると、世界中からの支援もあってか、2週間で復旧の見通しが立ったことが発表された。
29日▼帯広に日本唯一のマジック博物館「マジックミュージアム」がグランドオープン
北海道帯広市に日本初のマジック博物館「マジックミュージアム」がオープンした。これまで本館は2015年12月にプレオープン、2016年7月にセミオープンと銘打ち、期間限定で公開され、今年ついにグランドオープンを果たした。本館には3万6000点ものマジック道具が展示されており、全国からの寄贈もあって、今もなお増え続けている。
悲しいことに、ようやくグランドオープンした本館も今年11月1日~翌4月28日まで再整備期間として休館する模様。また、現在は完全予約制で、予約最少申込人数は2名から。入場料や休館日の日程等の詳しい情報は以下のホームページを参照。
坂本ビル(マジックミュージアム)
http://www.sakamoto-bs.com/
調べてみたところ、マジック専門の博物館は日本だけでなく、アメリカやスペイン、フランスなど世界中にあることがわかった。
それでも、(wikiで申し訳ないが)こちらのページを見てみる限り、おそらく今回の偉業はアジア初のマジック博物館ともいえるのではないだろうか。
【5月】
1日▼「Vanish Magic Magazine」の5月号の表紙にメイガスが登場
2日▼この指が外れるマジックの動画、簡単だけど極め過ぎてスゴイことになってる!!| 不思議.net
21日▼米リングリング・サーカスが最終公演、150年の歴史に幕 | ロイター
約150年の歴史を持つ米国の老舗サーカス団「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」が21日、ニューヨークで最終公演を行った。リングリング・サーカスは100年以上続いた名物のゾウの出し物に対して、愛護団体から圧力を受けて上演を中止。その後の客離れが「予想外」だったとして、チケット販売低迷を理由に今年1月に廃業を発表していた。
8日▼マジシャンの丸山真一が名古屋市長を訪問
今年3月、JCMAが主催するジャパンカップにて、「ベスト・クロースアップ・マジシャン」を受賞した丸山真一は名古屋の河村たかし市長を訪問。「名古屋はマジックが盛んな地域でレベルも高く、『聖地』と呼ばれつつある」と話し、3年に一度開かれるマジックの世界大会誘致を提案した。
なお、「ベスト・クロースアップ・マジシャン」に選ばれた際に贈られた賞状には彼の魅力がこれでもかと反映されている(笑)
受賞理由は、必読です。。。^ ^謎 pic.twitter.com/kOnkb0QF6r
— 丸山真一 (A−Team Group) (@1023Maruyama) 2017年3月26日
▼アメリカを中心に大流行している人気玩具「ハンドスピナー」が日本に上陸!
ハンドスピナーとは、少量の力で回転させることのできる、ただそれだけのおもちゃ。
それが全世界的に流行した理由はコマやけん玉のようにそれを使って色々な遊びや技を編み出したりしたため。これに伴い、ハンドスピナーを使ったマジックなんてのもYouTubeにアップされたりしていたようだ。
“Didn’t know you could do this with a fidget spinner” Shin Lim | Facebook
その流行に乗って、今や様々なタイプのハンドスピナーが登場している。
例えば、自分の好きな文字を表示することができるなんてのは、まさにいかにもな商品だと思う。(しかも日本語対応w)
27日▼アメリカズゴットタレントに出演したウィル・サイのマジックに賛否両論の嵐
SansMindsで知られるカナダのマジシャン、ウィル・サイがオーディション番組「アメリカズゴットタレント」に出演。
そこで、これまでのマジックの常識を超えるパフォーマンスを披露し、一躍話題に。現象自体に純粋に驚かされつつも、どうやってやっているのかをこぞって推理するという意味で大きな注目を集めた。
加えて、国内外のマジック業界では、「あれはマジックなのか?」というテーマで熱い議論が交わされていた。
海外の手品掲示板を見た限りでは、概ね肯定派が多くを占めた。
その主張として、
「カッパーフィールドのカメラトリックやダレンブラウンの宝くじのように人々を驚かせた時点で彼の勝利じゃないのか?」
「たとえCGであろうとも、ザック・キング(Zuch King)みたく楽しく見れれば、別にいいんじゃないの?」
「カッパーフィールドのフライングだって、誰も彼が本当に空を飛べるとは思ってない。でも、そういう物理法則に反した瞬間を一瞬でもいいから味わいたいと思うのは間違ってるのか?」
「マジックは原理の部分で定義するものではないよ」などなど。
また、否定派の意見としては、
「あんなカメラトリックの何が面白いんだ?」
「ただのCGだろ!」
「あのテーブルが誰でもできんだから面白くないよ」
「現象が非現実的過ぎる」など。
さらには、これが実際に販売された際にどのようにプレゼンテーションするべきかまで議論されており、一部主張が飛躍してしまっているように見える。
さて、今回のパフォーマンスで一番気になるのはやはりトリックの部分だろう。それについては、怪しいスゴ技動画を検証するネット番組が彼のマジックのからくりを明らかにした動画が公開されており、興味深い内容となっている。
関連記事:【衝撃】VFXの専門家がウィル・サイのコインマトリックスを見てわかったこと
【6月】
▼マジック雑誌「Genii」表紙に ふじいあきらが登場
調べてみたところ、Geniiで表紙を飾ったのは、日本人単独としては3年ぶり、通算で13人目となる。
2日▼世界で活躍するトップマジシャンが集結する「TOKYO MAGIC CARNIVAL」がYouTubeで配信開始
世界で活躍する5人のトップマジシャン(左から野島伸幸、アルス、Dr. 沢、桂川新平、ポン太 the スミス)らによるマジック動画を定期的にYouTubeで配信する企画が始まった。
YouTubeチャンネル「wonder V」(ワンダーブイ)はそれまで日本の美しい景色や昭和の電車などの動画をアップしていて、なぜそれがいきなりマジック動画を、それも撮り下ろしのものをアップするようになったのか、その点は一切わかっていない。
唯一わかっていることは、この「wonder V」の動画の右端に映っているロゴが映像制作会社「ViViA」によるものだということ。
そちらの公式サイトによれば、過去にBS放送によるマジック特番を何度か制作していたことがわかる。
それでも、やはり普通に見て、驚いて、黙って分析の対象にした方が利口なのかもしれない。
4日▼ブリテンズゴットタレントの結果が発表、イジー・シンプソンは準優勝
イギリスのオーディション番組「ブリテンズゴットタレント」の優勝者が発表された。優勝したのはピアニストのトキオ・マイヤーズ(Tokio Myers)、次いで準優勝を飾ったのはマジシャンのイジー・シンプソン(Issy Simpson)だった。
⇒関連記事:Britian’s Got Talentに登場した8才のキュートなマジシャンに要注目!
8日▼「外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2017」にマジックバー フレンチドロップがランクイン!
1位は4年連続で伏見稲荷大社(京都)が獲得。2位は「アキバフクロウ」、3位は「広島平和記念資料館」という結果に。
そして、13位:姫路城。それから少し飛ばして20位:東京都江戸東京博物館(東京都墨田区)、21位:明治神宮(東京都渋谷区)と来て、22位にマジックバー フレンチドロップ(大阪府大阪市)が初登場する形となった。
18日▼FISM ASIAの日本代表陣5人が結集した「MAGIC JAPAN」発足
“MAGIC JAPAN” は、そのFISM2017で、比較的少人数の観客に対して至近距離でマジックを演じる、クロースアップ・マジック部門の日本代表に選抜された、野島伸幸、ジョニオ!、ユウリ、高重翔、RYU-KAの5人で結成された、現在進行形で日本最強とも言える新進気鋭のマジシャンチームである。
以前より交流の深い5人は、日本代表に選抜されたことで、よりお互いを高めあえるようチームを結成、ショー・ライブ・創作・表現など、マジックにおける新たな可能性のアプローチを発信していく。(http://www.magic-japan.jp/)
そんなFISMアジア選は今年11月に岐阜県の長良川国際会議場で開催予定となっている。
21日▼マジッククリエイターの新沼研による「A Study In Secrets」が解散を発表
3月5日のメルマガを最後に更新が途絶えていた「A Study In Secrets」から3ヶ月ぶりにメルマガが届いた。
それによると、「実は2月頃から新沼研はある病を患っていたのだが、ここ1、2ヶ月で重病化。今は少し落ち着きを取り戻してきたが、心身ともに体調を崩していて、まだ万全とは言えない状況が続いている」とのこと。
そうした現状を踏まえ、「A Study In Secrets」は7月31日をもって解散することを発表。
既にホームページ及びショップサイトは閉鎖され(http://www.astoreinsecrets.com/)、一部マジックショップでは、残った在庫を買い取ってもらったようだ。
その後、メルマガでは「A Study In Secretをぶっ壊す!」と題し、過去7年間に発表した総額33万円相当の関連作を電子化した【A Study In Secrets Archives】を7万円で提供するというそれまでのファンを亡き者にするキャンペーンを行った。
その一方で、一部では「マジックでは食っていけなくなったから元の仕事に戻ったのではないか」とも噂されている。
【今後の気になるニュース】
▼芸能事務所「A-Team Group」したマジシャンの丸山真一、本を出す?
そして、某出版社にやってきました。。。(^ ^)
何の本が出されるのか??
それはまだ秘密!!(^ ^)謎
まあ、マルヤマ、本も本物出しますよ!!(^ ^)謎
絶対すげーの書いたる!!(^ ^)謎
ということで、目指せ芥川賞!!乞うご期待!!(^ ^)謎 pic.twitter.com/Zb081yraI1— 丸山真一 (A−Team Group) (@1023Maruyama) 2017年4月25日
マジシャンが一般書を出す事例として、最近も催眠奇術師のバーディーが著書「世の中で悪用されている心理テクニック」を、また催眠術師の十文字幻斎が「閃光の催眠術入門」を出版するという偶然一致が起こっており、彼がどういった種の本を執筆するのか非常に気になるところ。
▼マジックオンリーの即売会「マジックマーケット2017 夏」が8月26日(土)に開催決定
2014年から始まったコミックマーケットならぬマジックマーケット(通称マジケ)は自作のマジック関連商品を売買するマジックオンリーの即売会だ。通常のマジックショップでは、取り扱われないユニーク?な作品に出会える貴重なイベント。それだけでなく、新たな交流の場としても機能している点でもっとこういう場が増えてほしいとも思う。
2014年から一般参加者とともに出展ブースも年々増加傾向にあり、今年は上限を超える38ブースが出展予定となっている(運営者を除く)。
【開催日時】12時〜18時
【会場】板橋文化会館 大会議室 (http://www.itabun.com/index.html)
【一般参加入場チケット】1,000円
※一般参加者入場チケットの販売は後日となります。
▼カルフォルニア州に史上2つ目となるマジックキャッスルが10月オープン予定
2017年1月、マジックキャッスルの共同設立者、ミルト・ラーセン(Milt Larsen)が史上2つ目となるマジックキャッスルの年内オープンを明かした。
海外メディア「TimeOut」によれば、今回のマジックキャッスルはカルフォルニア州サンタバーバラに位置し、会場は本家の5分の1に相当するこじんまりとした大きさ。アンドリークラーク鳥類保護区を一望することができ、現在、お城(=castle)のような外観になるようステンドグラスや木工を使って改修工事が進められているとのこと。
▼10月に開催予定の「Genii コンベンション」にあのダイ・バーノンが出演!?
マジック雑誌「Genii」が主催するGenii コンベンションには毎年たくさんのマジシャンがパフォーマー枠で出演する。日本では、藤山新太郎もその一人だ。
そんな中、出演者リストの中でひときわ異彩を放っているのがコチラ。
サイト上では、特にこれといって関連情報は添えられておらず、誰がどういった形で出演するのか詳細はいまだにわかっていない。少なくとも、期間中にバーノンの最も有名なルーティンを含めた45分のワンマンショーを行うようだ。
このことから、マイケル・ジャクソンの完コピをする凄腕ダンサーのようにダイ・バーノンのものまねをする人なのではないかと勝手に想像してしまう。
オリジナルを追い求めるマジック業界とは対極の話だが、これはこれで非常に面白みがある。
先日もシン・リムを風刺的に、いや彼への尊敬を形で表したかのような動画がツイッター上にあがっていた(笑)
シンリムのやり方。 pic.twitter.com/yexXIeOt6d
— メテオくん@10月8日イベント (@normalmeteor) June 14, 2017
▼マジシャンがFBIコンサルタントに転身する海外ドラマ「Deception」がアメリカで10月放送予定
イリュージョニストのキャメロン・ブラック(ジャック・カットモア・スコット『キングスマン』)は瞬間移動のイリュージョンなどで人気を博していたが、ある事件をきっかけにその仕掛けが世間に知られてしまう。今後のキャリアが危うくなった彼はその洞察力やマジックの知識を活かしてFBIの捜査に協力することになるが、他にも謎の人物に命を狙われていて…というストーリー。
⇒関連記事:マジシャンを主人公にした新作ドラマ「Deception」にデヴィッド・クォンを起用することが判明