マジシャンを主人公にした新作ドラマ「Deception」にデヴィッド・クォンを起用することが判明


今年の秋に放送されるアメリカの新作ドラマの情報が2月8日に公表された。その中にABC局による製作が決定した「Deception」というマジシャンを主人公にしたドラマが含まれていることがわかった。

内容はマジシャン界のスーパースター、キャメロン・ブラックがスキャンダルによってキャリアに悩んだ末、FBIの捜査に協力することになり、世界で初めてFBIの顧問に就任したマジシャンとして活躍する姿を描くというもの。

Deadlineによると、製作総指揮は現在DCヒーローを描いた人気ドラマ「ARROW/アロー」やそのスピンオフである「THE FLASH/フラッシュ」を手掛けるグレッグ・バーランティと「ブラインドスポット タトゥーの女」のクリエイターであるマーティン・ゲーロらが務める。そして、脚本はスパイコメディの「CHUCK/チャック」でクリエイターを務めたクリス・フェダクがパイロット版の制作することが決まっている。

出演キャストは徐々に発表されていく模様で、現時点で、2015年の映画「キングスマン」でルーファスを演じた主人公のキャメロン・ブラック役にジャック・カットモア=スコットがキャスティングされていることがわかっている(下記の写真参照)。このほか、数年ぶりに続編が放送されることが決まった人気海外ドラマ「プリズン・ブレイク」でフェルナンド・スクレ役を演じたアウマリー・ノラスコが、表には出さないもののマジックが大好きというFBI捜査官 マイク・アルヴァレスを演じる。

そしてなんといっても、今回、あのデヴィッド・クォンが同ドラマの共同プロデューサーを務めることになったのは嬉しいポイント(下記の写真参照)。

デヴィッド・クウォン(David Kwong)はニューヨークタイムズのクロスワードライターであり、パズルをモチーフにしたマジックを得意とするマジシャンでもある。それ以外に映画「グランドイリュージョン」のヘッドマジックコンサルタントとして出演者たちにマジックの演技指導を行ったり、パズルクリエイターとしての知識を活かして海外ドラマ「ブラインドスポット タトゥーの女」のシークレッドコードアドバイザーを務めたりしている。他にも、映画「ミッション・インポッシブル:ローグ・ネイション」やカンバーバッチの「イミテーション・ゲーム」、最近だと「マグニフィセント・セブン」の製作に関与していることが伝えられている

さて、捜査官と異色コンサルタントとのバディものはここ数年海外ドラマのトレンドだが、ついにマジシャンに手をつけてしまったというべきか(私自身、海外ドラマはかなり好きで、それ自体は歓迎ムードではあるが)。似た題材として、2008年から2015年まで放送された「THE MENTALIST/メンタリスト」が思い浮かぶ。視聴率もさることながら、当時大変な人気だったことを覚えている(よくあるフーダニットものでありながら、出演者たちの表情の微妙な作り方やセリフ、しぐさにヒントが隠された構成となっていて、何度も見返したくなる作りとなっているのも魅力の一つ。しかも、メンタリストとしてどう人の心を読んでいるのかを説明口調としてでなく、まるで視聴者に察するように仕向け…これ以上書くと本筋から離れるばかりだな)。

少なくとも、日本のドラマのように中途半端かつ何も知らないズブの素人がてきとうにこしらえた作品にはならないだろう。今秋スタートというのを考えると、ミッドシーズン向けの一時期的な番組制作ではなく、シーズンを重ねることを目的とした構成にするはず。

日本でのCS放送を考えると、(「THE BLACKLIST/ブラックリスト」の例にするなら、まさかの視聴率全米No.1を取りさえすれば…)どんなに早くとも2018年の1月末放送だろう。

最後に、デヴィッド・クォンがTEDに以前出演した動画が日本語字幕付きで公開されているので、ぜひ一度見てみてほしい。

デヴィッド・クォン:2つのマニアックなこだわりが出会うところ — それはマジック | TED

なお、本動画の中で度々登場する「スクラブル」とは、限られたアルファベットを駆使して単語を作り、それに応じて獲得した点数によって競う、英語圏ではポピュラーなボードゲームを指している。