【Twitterまとめ】野島伸幸、1日で94個のマジック創作にチャレンジ!


2016年11月5日、マジッククリエイターの野島伸幸(のじま・のぶゆき)が1日で94個ものマジックを作り続ける企画に挑戦し、11時間58分で見事完走したとのことで、その模様をまとめてみた。

事の発端は、「#RT数の数だけ~~~しよう」というよくあるハッシュタグから始まり、しろいろい@roy4800の「野島さんならRTの数だけ手品作るとかできそう」というツイートから発展。

その数分後、野島伸幸は自身のツイッターにて、「#RTといいねの数だけ手品作る」というハッシュタグ付きのツイートを行ったところ、39分後に締め切るころには「31リツイート」と「63いいね」を獲得し、計94個もの手品を作ることが決まった。

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その後、野島は自身のツイッターで「現実問題として、94個作るとかいうこんなあほみたいな企画に何日もかけたくないので1日で終わらせたいんだけど、動画に撮るのも手間がかかりすぎるので、そういうイベントにする?」と提案し、今回のイベントに繋がった。

こうしたぶっ飛んだマジック創作イベントについて、マジックのレクチャーDVDなどを翻訳するスクリプトマヌーヴァは「野島くんの『その場でマジック考える企画』は、イベントとして成立するコンテンツだなと思っています。まあ一個いっこの質はともかく。そしてそれだけをやるイベントが、質としてどうなのかの問題はともかく。」と、あくまで企業家目線のコメントに止めた。

もちろん、野島本人も企画立案時、今回のクオリティの問題について「絶対クオリティ低いからね?」と事前にハードルを下げつつ、後のツイートで「創作とは、99個の没ネタを創ることである」というマジッククリエイターの藤原邦恭の言葉を引用し、イベントの趣旨を別の形に方向転換させている。

もしこれが「孤高のクリエイター」みたいな渋いイメージのある人がやったら、確実に質を問われるだろうし、ただの内輪話で終了だろう。しかし、ユーモアセンスに溢れ、マジックで遊べる野島伸幸だからこそ可塑性の高い企画として面白がれると思う。

そして、イベント当日、西武池袋線 清瀬駅近くの「けやきホール」にて、午前9時30分から12時間に渡る、地獄のマジック創作企画がついに火ぶたを切った。

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12時間で94個のマジックを創らなければならない野島は計算上、約7分30秒に1個の間隔で次の創作に移らなくてはならない。ところが、中々順調なペースで創作チャレンジが進んでいく。

興味深いのは、野島は事前にツイッター上で、イベント参加者に2~3個の小物を用意してくるように伝え、持ち込まれたモノを使ってマジックを創ると言っていたことだ。カードだけコインだけやっている人には無理だと思うのだけれど、工作関連のマジックを数多く発表している野島の場合、今回の企画は「面倒だけれど、やろうと思えばできんじゃない」という感覚にあったのではないかと、つい考えてしまう。

ちなみに、マジックマーケットの主催者、戸崎拓也が推し進めるマジックとプレゼントの融合と題した「Hacocoプロジェクト」でも、彼はその才能を存分に発揮していたようだ。

そして、ついに総時間11時間58分にも及ぶ格闘の末、野島伸幸のマジック創作チャレンジを見事達成した。

今回のチャレンジは賛否両論あったものの、下記のツイートに言われるように彼は不正なくアイデアで勝負したそう。

最後に、現在知られている有名なマジックのいくつかも原案は目も当てられないような酷い出来だったものもあった。それを考えれば、もしかしたら今回の中にもダイヤの原石が潜んでいるかもしれない。