レストランマジシャンとして働く上で心得ておくべき20のこと


2014年、スクリプトマヌーヴァがレストランマジシャンのための指南書である「レストラン・マジシャンズ ガイドブック」を発売した。それでも、いまだこの手の資料は海外に比べて少なく、その1冊だけをバイブルとして無批判に参考にするのは賢い方法とはいえない。

そんな中、マジック愛好家のためのコミュニティサイト「MagicGizmo」では、レストランマジシャンとして活動するために重要な35のヒントについて紹介されている。

同サイトに投稿されたTipsは前半と後半に分かれており、今回はその下半分に位置する「Working the Restaurant and Your Performance」を取り上げる。

Magician’s Restaurant Workers Secrets – Top 35 Tips | MagicGizmo
http://magicgizmo.com/home/Business-Side-of-Magic/magicians-restaurant-workers-secrets-top-20-tips.html

マジシャンやバルーンアーティストがレストランパフォーマーとして働く場合、様々なメリットがある。例えば、パフォーマンススキルを向上や自身の名前を売ったり、さらには副収入を得といったことが挙げられる。以下では、レストランパフォーマーとしての20のコツについて紹介したい。

1: いくつかのマジックはお客様のテーブルを使う必要がないようにすること。テーブルは食器で溢れ、汚れている。それにお客様のテーブルの上を使うということは彼らのスペースを奪うことに繋がるということを合わせて考えなければならない。

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2: 行うマジックは簡単にリセットできるものにすること。レストランマジシャンにとってのマジックは1つのショーではない。何度でも繰り返しできるマジックを用意しておくようにしよう。

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3: 目標はお客様にとって楽しかった思い出を作ること。人々を驚かせ、笑わせ、そしてワクワクさせる手順を考えること。

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4: 子どもにプレゼントを渡す。アニマルバルーンはプレゼントとして自然に渡せると考えがちだが、子供用のジョーククッズでも同じくらい喜んでくれる。また、時には簡単なマジックを教えてもいい。

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5: 小道具やカードを使う時にはお客様になるべく手伝わせないようにすること。

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6: 人々の記憶に残るマジックを2つ以上用意すること。マジックのレパートリーは何度も練習し、よく確認しておく。

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7: レストランのスタッフと良好な関係を確立しておく。これにより、パフォーマンスしているときに彼らはより良い環境づくりに手を貸してくれるようになる。

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8: レストランマジシャンとして、ふさわしい格好をすること。そのためにはレストランの雰囲気をしっかりと読み取らなくてはらない。レストランによっては、ジャケットとネクタイの組み合わせが不向きな場合があるからだ。とはいえ、あなた自身がマジシャンとして目立たなければ、スタッフと同等に扱われる可能性があるので、注意しておいてほしい。

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9: レストランマジシャンはそのレストランの従業員の一員であり、これについてはしっかりと欠かさず意識するように。もしお客様が何かサービスや食事に問題が生じた場合は従業員及びマネージャーに伝えれば、すぐに対応してくれる。

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10: 角度を意識すること。パフォーマンスをしているテーブルでは、そのテーブルにいるお客様に注意が注がれがちだ。しかし、その周りにも当然テーブルがあり、そこには別のお客様が座っていることを忘れてはならない。

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11: パフォーマンスを変化させる余地を与えること。リピーターたちは常に新鮮な刺激を求める。そのため、自身のパフォーマンスにちょっとしたアレンジが加えられるようにあらかじめ考えておくようにしよう。

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12: タイミングがすべて。パフォーマンスを行う最良のタイミングはお客様がお食事を注文したときに尽きる。とはいえ、頼んだメニューが到着した後にお客様がまた何か注文し直した場合には近寄らないのがベストだ。もしあなたが次のマジックを準備している最中にメニューが届いたら、さっさと次のテーブルに移るようにすることだ。

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13: あらかじめポケットの中を整理しておくこと。レストランマジシャンとして働くうえで、あなたのポケットの中にあるものがすべてだ。そのため、常にそれらの道具を正しくあるべき場所に配置し、いつでも次のテーブルに移る準備ができている状態にすることが求められる。つまり、すべての小道具がどこあるか、そこに何があるかを把握しておかなければならないのだ。(「テーブルホッピングにおけるポケットマネジメントの重要性」参照)

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14: 自己紹介すること。まず自分の名前や自分がどういう人間なのかを自己紹介し、次に自分がこのレストランを楽しくする一要因であることを説明する。その後、マジックを見たいかどうかを確認する。古い友人や家族との近況報告などレストランでは、談笑を楽しむ場でもあるため、マジックを見ることを強制せず、また彼らの会話に割って入るようなマネはしないでください。もしお客様が見たくないと言ったら、すぐにその場から立ち退こう。そして、また後で見たい場合には近くのスタッフに声をかけるように伝えておけばいい。

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15: お客様には常に「見たくない」という意思を尊重するように心がけること。

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16: テーブルでの演技時間について。これは5~8分程度でいい。その後、もしお客様から良いフィードバックが得られたら、余分にマジックを2つ見せられると考えていい。

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17: お客様の顔を覚えておくこと。もしお客様があなたのマジックをまた見たくなったら、彼らは自ら声をかけてくるはずだ。その際には、以前彼らにどんなマジックを演じたかを必ず覚えておくようにしてください。

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18: テーブルに近づく際、お客様の名前を覚え、なるべくそれを使うようにすること。例えば、「ボブさん?はじめまして」 「次のマジックでは、ボブの協力が必要なのですが…」といった相手の名前を常に使うように心がけてください。

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19: お客様の来店に感謝すること。お客様の中にはあなたに会うために店を訪れる人も出てくるはずだ。つまり、それはあなたにお金を落としているのも同じことであり、言い換えれば、お客様がいなければ、レストランマジシャンもいないのだ。

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20: リピーターを受け入れること。定期的に同じ店で働いていると、いずれリピーターと出会うことになる。リピーターたちの問題はその店に通いつめたせいで、あなたのレパートリーを把握してしまっていることだ。あなたとしては、なるべく彼らに関わらないようにしたいと思うかもしれない。それでも、彼らのテーブルに立ち寄っては、挨拶し、自分がその店にいることを伝えるべきだ。こうした行動により、彼らと信頼関係を築く第一歩となる。

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