11月17日、イギリスのマジシャン、マーティン・リーズ(Martin Rees)が1万5000フィートの上空からスカイダイビングする中で11個ものマジックに挑戦し、ギネス世界記録に認定された。正しい記録名は「一度のスカイダイビングで行われた最も多いマジックの数(Most magic tricks performed in a single skydive)」としている。
Guinness World Records Day: Magician completes 11 tricks during 15,000 ft skydive
http://www.guinnessworldrecords.com/news/2016/11/guinness-world-records-day-magician-completes-11-tricks-during-15-000-ft-skydive-450797
挑戦者のリーズのYouTubeには実際に行われた当時の映像が公開されている。
早速、赤のスポンジを取り出して1つ目のマジックに挑戦。
右手にスポンジを持つと、手の中から消えてしまう。
消えたはずのスポンジが口の中から再び出現。
手の中に押し込むと、また再び消失。(映像を見るとわかるが、時速190kmで自由落下しているため、手からスポンジを手放しただけで瞬間的に消えたように見える)
次は服の袖から忍ばせていたハンカチを取り出し、左手に押し込むと、そのまま消失
3つ目のマジックはクッキーを出し、一口食べる。
次の瞬間、半分欠けていたクッキーが元のサイズに戻る。
3つのマジックを終えたところで、フリーフォールは終了し、パラシュートタイムへ
少し落ち着いたところで、ポケットから1枚のカードを取り出す。
すると、一瞬でカードの裏面の色が青から赤へ変化。
そのカードヘルメットの側頭部に引っかけ、そのままトランプのケースを取り出す。
その中からトランプを一端取り出し、頭に引っかけていたジョーカーを再びトランプのケースの中へしまう
指を鳴らすと、デックの表紙が変わってしまう。
それどころか、ケースの中に入っていた1組のトランプも丸ごと消え、中には絵が描かれた紙だけに!
その紙を口で挟み、改めてケースの中には何もないことを示す。
中に入っていた紙は王様らしき人物画がかかれた絵。
それを胸に押し当て、掌で撫でた瞬間、ポンド札に変化。
その後、ポケットからチュッパチャプスを取り出す。
飴玉が付いている方を下に向けて突き刺すと、なんとそのまま貫通。
そこから一気に引き抜くも、お札には傷が一切ついていない。
8つ目となる次のマジックでは、まずゴミレベルの紙切れを取り出す。
それを口に入れ、少し口の中でモグモグ。
紙切れを飲み込んだ途端、目に違和感を覚えるリーズ。
目をいじくっていると、なんと目の中から先程飲み込んだ小さな紙切れが出てきた。
次はミントのお菓子のPOLOを取り出し、封を切る。
2つのPOLOを両手で持ち、2つを重ね合わせるようにして息を吹きかけると、
2つのPOLOがまるで知恵の輪のように繋がってしまう。
その後、リーズは先程使ったPOLOのパッケージに手でかざす。
すると、「POLO」のパッケージに描かれている絵柄もリンクしてしまう。
最後にリーズは再びミントの有名お菓子を取り出す。
一振りすると、お菓子のパッケージの色が緑から黄色へ変化。
もう1度繰り返すようにもう1振りすると、今度は黄色から赤へ変化。
こうして、リーズはスカイダイビング中に合計11個ものマジックを行い、無事地上に帰還した。
まとめると、リーズは次の11個のマジックに挑戦した。
① スポンジが手の中から消え、口から登場、再び消失
② ハンカチが手の中から消える
③ クッキーを一口食べるも、一瞬で元の形に戻る
④ トランプの裏面の色が変わる
⑤ トランプのケースの中身が一瞬で変わる
⑥ 紙がお札に変化
⑦ チュッパチャプスがお札を貫通
⑧ 飲み込んだ紙片が目から出現
⑨ お菓子のPOLOを繋ぎ合わせる
⑩ パッケージに描かれたPOLOも同じくリンクする
⑪ お菓子のパッケージの色が連続変化
実のところ、今回挑戦したリーズは他にもマジックにちなんだギネス記録を持っている。今年の5月5日に屋内でスカイダイビングを体験できるレジャー施設「フライステーション」において、3分間で8個のマジックを行ったという今回と似た状況下のギネス記録だ。
なお、リーズは慈善団体「Spread a Smile」の1人として、今回のチャレンジをパブリシティとして利用し、病気で苦しむ子供たちやその家族ためにマジックを通して、不安感を和らげる活動への支援を募っている。