今年、ついにマジケにおいて初出展を果たす。過去に2回参加してわかったことだが、一般参加者や出展ブースは年々数を増している。
なので、一昨年と昨年と同様、今年も確実にごったがえす。
しかも、ブースの数ゆえ、こんな恐ろしい事態も発生。
しかし、マジケの今年のブース数70ブースて。1ブース5分ずつ見たらマジケが終了するという計算になります。マジかよ。
— 戸崎P:マジケ主催者。 (@tozakiP) July 30, 2019
ということで、呑気に談笑することもままならない可能性があるので、頒布物の内訳をご紹介。
1つは昨年、Trick or Mindで委託販売した「Dr. Q’s Hypnotic Act」(500円)の再販。
端的に言うと、Dr. Qと名乗る謎の人物が遺した怪文書の翻訳。催眠術を使わずに、相手を眠らせたり、握手した手が離れなくなるアブナイ方法(?)を解説。
正直に言うと、内容は完全にマジケ仕様のネタ本なのだが、手に取ってから騙されたと感じた人のために、あとがきでは結構真面目に語っている。
以下は昨年販売した際の感想ツイート。
「Dr.Q's HYPNOTIC ACT」by Guyさん
いわゆるPseudo-Hypnotismで、今回買った中で一番笑った。
訳者あとがきの情報密度も濃密で、満足度の高いノートでした。
マジックの定義範囲をねじ広げられるのって、ほんとワクワクする。#マジケ戦利品報告会— びーも (@beamobeamo) September 5, 2018
「Dr.Q’s hypnotic act」邦訳版、「全くもってやろうと思えない手法」と訳者のかたが書かれているとおり大胆な手順で、反抗的な観客に接したときの対応策は笑いました。
— ガンビー教授 (@blind_headbag) August 19, 2018
そして、もう1つは新作となる小冊子「メンタリズムを科学する」(700円)
メンタリズムの世界にはびこる真偽不明のテクニックや俗説に科学のメスを入れた考察本。
例えば…
ダレン・ブラウンのように相手に気づかれずにアイデアを植えつけることはできるのか?
ベンジャミン・アールのように催眠術を使わずに暗示だけでコインが曲がっているように見せることは可能なのか?
また、海外ドラマのパトリック・ジェーンのように相手の視線から嘘を見抜くことはできるのか?
このうち、どれがウソで、どれがホントなのか。
気になる方は出展ブースD-2へ(笑)
本作の特徴は、メンタリストが掲げる真偽不明のテクニックを心理学と無理やり結びつけて、いかにもそれが実在すると安易に結論づけたりはしない点。
実際のパフォーマンスにより近い実験を行った研究にスポットを当てることで、そうした筆者なりの解釈は極力省かれている。
とはいえ、論文の紹介だけにとどまらず、「なぜそんな誤解が広まったのか」といった一歩踏み込んだ考察もテーマごとに散りばめられている。
こんな人におすすめ。
・メンタリズムが好きな人
・マジック関連の学術論文に興味がある人
・心理学神話ならぬメンタリズム神話に興味がある人
・メンタリズムを批判したい人
あと、メンタル好きの友人を連れて行きます。店番一人だと心細いので。
その友人は以前に意味深なツイートで語ったその人で、この評価は今も変わらない。
でも、それと同じくらい衝撃的だったのは友人のアイデアなり、その応用なり、即興性だった。もし好きなメンタリストを3人挙げろって言われたら、僕は確実にその友人の名前を口にする。相手がその人を知らなかったとしても彼の存在を自慢したい。
— Guy (@NewsMagicMore) January 23, 2019
もしかしたら、当日、絶不調でズタボロになって帰ってくるかもしれないけど(笑)
ジャーメイやターナーと違い、髪も染めず、ピアスもあけず、タトゥーも入れず、見た目は眼鏡をかけたただの若者だが、そこにメンタリストとしての人格を上手いこと共存させているのは見ものだ。
彼自身、マジシャンの知り合いは皆無とのことで、これを機会に楽しんでくれればいいのだが。
なんだか緊張してきた。